Roma ローマ
永遠の都。世界中からそう称されるイタリアの首都、ローマ。
紀元前から長い歴史を積み重ねてきたローマの街には、今もなおローマ帝国時代の歴史的な建造物や遺跡がいくつも存在しています。

80年に完成した円形闘技場、コロッセオ。古代ローマ時代の遺跡フォロ・ロマーノなどとともに『ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂』として世界遺産に登録されています。
長径188メートル、短軸156メートルの楕円形で、約5万人を収容できたとされるこの巨大な闘技場は、現在も街のシンボルとして世界中に広く知られています。

コロッセオよりさらに昔、紀元前27年、初代ローマ皇帝アウグストゥスを奉るために建てられた神殿がこのパンテオン。しかし、その後火事で焼失してしまったため、現存するものは124年頃に再建されたものです。ちなみにパンテオンとは、「すべての神々、万神殿」という意味。
ここには、イタリア初代国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世、その息子ウンベルト1世、妻マルゲリータ女王、そしてイタリアを代表する画家ラファエロが眠っています。
また、ローマを代表する有名な観光地には、バロック〜ロココ時代の影響を受けた美しい建築物も多くあります。

スペイン広場にあるこの大きな階段は、誰もが一度は目にしたことがあるでしょうか。映画『ローマの休日』でオードリー・ヘップバーンがジェラートを食べたことで一躍有名になったこの階段は、1725年に作られたものです。近くにスペイン大使館があることから、スペイン広場という名前がつけられています。

有名な観光地トレヴィの泉は、 1762年に作られたローマにある最も大きな人口の泉です。
この泉には、後ろ向きにコインを投げ入れると願いが叶うという言い伝えがあります。コイン1枚は「再びローマに来ることができる」、2枚では「大切な人と永遠に一緒にいることができる」、そして3枚は「結婚できる」と、投げるコインの枚数によって叶う願いが異なると言われています。
そして、ローマに来たらぜひ訪れてもらいたいのが、カトリックの総本山であり、世界最小国家、国土のすべてが世界遺産でもあるヴァチカン市国です。

キリスト教の教会建築としては世界最大級のサン・ピエトロ大聖堂。現存するものは1626年に完成した2代目に当たり、初めに作られたのは4世紀頃とされています。
教会内に入ると、すぐ右手には生前にミケランジェロが制作していた4体のピエタ像のうち、唯一完成させた『サン・ピエトロのピエタ』があります。他にもモザイク画や彫刻など、数々の芸術品があり、聖堂の大きさもさることながら、その優美さ、豪華さに目を奪われることでしょう。

また、クーポラ(教会上のドーム部分)に登ると、聖堂前にある巨大なサン・ピエトロ広場とともにヴァチカン市国、そしてローマの街を一望する絶景が広がります。

大聖堂に隣接するヴァチカン美術館も世界最大級の美術館であり、歴代の教皇が集めた様々な美術品が全長7キロに及ぶ巨大な建物内に展示されています。
ここで見逃せないのは、システィーナ礼拝堂。ミケランジェロやボッティチェッリといったルネサンス期を代表する芸術家たちが、壁画や天井画を手がけていることにより世界的に有名な礼拝堂となっています。特に、『アダムの創造』『最後の審判』はミケランジェロの代表作といわれるフレスコ画で必見です。


最後に、ローマでぜひ食べてほしい郷土料理をご紹介します。
欠かせない食材は、ペコリーノ・ロマーノと呼ばれる羊のチーズ。このチーズをたっぷり使い、黒胡椒で味付けしたものが「"Cacio e Pepe" カチョエペペ」というシンプルなパスタです。
さらに、そこへ脂身の多いグアンチャーレ(豚頰肉の塩漬け)と卵黄を加えるのが、日本でもおなじみの「"Carbonara" カルボナーラ」。

「"Amatriciana" アマトリチャーナ」は、ペコリーノチーズ、グアンチャーレとトマトを使ったもので、もともとはアマトリーチェという小さな町の郷土料理でした。麺の中心に穴の空いた「"Bucatini" ブカティーニ」という種類のパスタとよく食べられています。

さらにローマは肉料理も豊富。「"Porchetta"ポルケッタ」と呼ばれる豚の丸焼きや、仔牛や豚肉を生ハムやセージと一緒に焼いた「"Sartimbocca" サルティンボッカ」が有名です。

歩けば歩くだけ歴史的な建造物が現れる見所満載の街。日々世界中からたくさんの観光客が訪れるのも納得です。ご旅行の際には、ぜひ何日か滞在して、ローマの街並みを思う存分堪能することをおすすめします!
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