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Aperitivo アペリティーボ


ミラノに来てからよく聞くこのセリフ。「今度アペ行こう!」… アペ? 初めは何のことか分からなかったこの言葉は、“ミラノ流アペリティーボ”を意味しています。これは是非ミラノの大事な文化として紹介したい! さて、そんな風に思わせる“アペリティーボ”とは一体何なのでしょう?

まずは言葉の意味を調べるためにイタリア語の辞書を引いてみました。Aperitivo(アペリティーボ)とは、「(古語)胃を活発にする、便通に良い」、「食前酒」という意味。食前酒は、元々食事の前に胃を刺激して食欲を増進させ、会話を弾ませるきっかけとなるように飲まれるお酒だったようです。

イタリアの主な食前酒には、リキュール→CAMPARI(カンパリ)APEROL(アペロール)等、ベルモット(フレーバーワイン)→CINZANO(チンザノ)MARTINI(マルティーニ)などがあります。聞いたことのあるお酒も多いのではないでしょうか?

ちなみに食後酒は、Digestivo(ディジェスティーボ)で「消化を助ける」という意味があります。よく知られている食後酒といえば、AMARO(アマーロ)、AMARETTO(アマレット)、GRAPPA(グラッパ)など。

なるほど。いかに美味しく楽しく食べるか。食事の時間をとても大切にしている、なんともイタリア人らしい習慣です。

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仕事が終わってから夕食までの間、気心知れた仲間たちとお酒や軽いおつまみを楽しむのがイタリア式アペリティーボ。食前酒というよりも、夕食前のこの時間を指しているようです。夕食の時間が遅いイタリア人ならではの文化ですね。夕方になると、BAR(バール)では色々なおつまみが用意され、ドリンクを頼むと、このおつまみも一緒に食べることができます。

しかしミラノで言う“アペ”は、また一味違います。夕食前にちょっとつまんで…なんて軽いものではなくて、アペリティーボならぬ、「Apericena(アペリチェーナ)」なんて呼ばれることも。Aperitivo+cena(夕食)の意味そのままに、夕食代わりになるほど豊富な料理がビュッフェ形式になって提供されているのです。

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従来のアペリティーボでおなじみのポテトチップスやオリーブなどのおつまみだけでなく、サラミにチーズ、パスタやサラダ、肉料理、さらにはドルチェまで何でも食べ放題。ドリンク1杯とこのビュッフェで、値段は€8~€12と料金もお手頃なので、若者にはもってこいの嬉しいシステムです。ミラノのBARは夕方から"安く・美味しく・楽しく"飲みたい若者たちで溢れています。

特に人気なエリアは、ポルタジェノヴァ駅から程近いナヴィリオ地区。大きな運河に沿って、テラス席がずらりと立ち並び、多くのお店でミラノ流アペリティーボを楽しむことができます。

​イタリア人はとにかく外が好き。あの開放感がいいのか、特に夏はどんなに暑くても、どんなに蚊がいてもテラス席を選びます。待ってでも外に座りたいほどなのですから、ここはイタリア人にならってテラス席を選んでみるのもいいかもしれません。他にも、ブレラ地区やモスコバ地区などミラノの至るところでアペリティーボを楽しむことができます。

ちなみに、どのドリンクを頼んでも同じ値段。イタリアンビールやワインももちろんいいですが、バリスタ(カフェやカクテルを作る人)が作る美味しいカクテルを頼んでみてはいかがでしょう。ミラノで定番のカクテルといえば「Spritz(スプリッツ)」。

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ミラネーゼがこぞって頼むこのカクテルは、アペロールという柑橘系のリキュールにプロセッコ(辛口の炭酸白ワイン)とソーダを合わせたもの。ほどよい甘さと爽やかさで、食事中でもスッキリと飲みやすいのが特徴です。どのお店を見ても、きっとこの鮮やかなオレンジ色のカクテルがテーブルに並んでいますよ。ぜひ試してみてください! ちなみに、赤に近いオレンジ色のカンパリというリキュールで作るスプリッツもオススメ。アペロールより少し苦いので、大人な味がお好みの方はぜひ。

アペリティーボは、ただのワンドリンク付きビュッフェではありません。ミラノに住む人たちにとって、そしてイタリア人にとって、美味しいお酒を飲みながら仲間たちと語らうこの時間は、何よりも楽しいものであり、大切なコミュケーションツールなのです。

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